中高年におすすめの運動の一つに筋トレがあります。
筋トレをすると男性ホルモンのテストステロンが出て好奇心や積極性、筋肥大、体調改善などが起こりアンチエイジングにつながります。
ところが単なる筋トレは意外とつまらなく、長続きしません。おすすめなのは、楽しめる筋トレができるベンチプレスです.。
ベンチプレスのメリットを紹介していきます。
人は意外と単純にできています。
年齢によらず、目標が達成できると達成感を感じます。
より重たいものが持ち挙がると喜びを感じます!
そして、健康になったり体形が良くなると自信がつきます。
ベンチプレスを継続すると、これらのこと全てを比較的簡単に得ることができます。
単なる筋トレはつまらない!
運動不足の人がスポーツジムに行き、マシンで筋トレを何となく始める人もいます。
残念ながら、目的が明確でない筋トレは、とても退屈です。数ヶ月続けるのは至難の業です。
そして残念なことに、筋トレはかなりハードにやっても筋肉が付いたと感じるのは3ヶ月後ぐらいからです。
僅かな体系の変化でも嬉しいものですが、マシンでのトレーニングだけでは大きく体形の変化は望めません。
ベンチプレスの楽しさは
◆身体的には
・体形がよくなり、カッコよく服が着れる
・若返る
・健康的になる/体調がよくなる
・食事が美味しくなる
◆精神的には
・達成感が得られる
・積極的になる
・重たい重量を挙げて自慢できる
・知り合いが増える
ベンチプレスは2面性があります。大会などに出る人は、他の人たちとの競争になります。
でも本来は、自分との闘いです。自己記録を更新すると、もちろん自分も嬉しいのですが、一緒にトレーニングしている仲間も喜んでくれます。
自分の記録が伸びたり、体形に変化があること自体が目的や目標になり、その達成の過程も楽しむことができます!
中高年におすすめの理由は
ベンチプレスの楽しさを挙げるときりがありません。こんなに効用があるのは、ちゃんとした理由があります。
◆中高年にベンチプレスがおすすめの理由
・減少したテストステロンを補うことができる
・それほどハードなトレーニングは不要
・生きがいになる
減少したテストステロンを補うことができる
中高年になると男性ホルモンのテストステロンが減少し色々な心身に不調が生じます。
テストステロンが不足すると左の人のようになります。筋トレを行うと右の人のようになります。『50歳からの科学的「筋肉トレーニング」』より
参考記事 『中高年こそ「筋トレ」が必要だ…専門家が指摘する、“中高年の体”で起きている驚きの「変化」』
筋トレをするとテストステロンが分泌され、これらの不調が改善されます。でもそれだけでなく、同時に脳内ホルモンのアドレナリンとセロトニンも更に成長ホルモンも分泌されます。
これらのホルモンの影響で心身に良い効果がでるといわれています。
テストステロンは筋肥大を促進してくれ筋肉量を増やしてくれますが、同時に精神的に良い影響を与えてくれます。
ホルモンの精神的な影響
◆テストステロン:
運動で消耗した骨や筋肉を元にもどすために男性ホルモンのテストステロンが分泌されます。分泌されたテストステロンは、精神状態や意欲、闘争心などにも良い影響をもたらします。
◆アドレナリンとセロトニン:
アドレナリンは生命の危機に直面すると分泌されます。筋トレで重たい重量にチャレンジするときにはアドレナリンが分泌され、この効果で血流が増え筋力、判断力、集中力が増します。
セロトニンは、アドレナリンが分泌されるとこの効果を抑制しようとして分泌されます。精神の安定や睡眠の質を向上させます。
それほどハードなトレーニングは不要
テストステロンが出やすいのは、ボディビルダーが行っているトレーニング方法といわれています。具体的には、中程度の強度・短い休息時間・負荷総量が多いトレーニングです。
多くのテストステロンの分泌を促すこのようなトレーニングは、筋肥大に繋がりやすいトレーニングです。
でも残念なことになかなか、このトレーニングはハードで続けるのは困難なトレーニングです。
ベンチプレスの目的は、筋肥大とより重たい重量を挙げるの2つです。初心者から中級者は、どちらを目的にしていても、トレーニング方法はあまり変わりません。
◆ベンチプレスのトレーニング
・メインセットは、3~5セット
・最初は8レップ3セットがおすすめ
・インターバルは長く取ってもOK
記録が伸びたときやトレーニング後の達成感を感じられるのはホルモンの分泌のせいです!
他の部位は軽めにやっても(やらなくても)テストステロンはでていそう・・効果はでます。
生きがいになる
少し大げさですが、中高年になると社会的にも責任が増えストレスが増えます。また仕事を止めると何をしたらよいか分からなくなったりします。
ベンチプレスはストレス耐性を強化してくれます。また同時にそれ自体が楽しみになります。
ベンチプレス継続すると中毒性があり、やらないと落ち着かなくなります。こうなれば、ベンチプレスはもう生きがいになっています。
更によいことにベンチプレスは年齢がかなり進んでも、行うことができます。
一緒にやっている強い人たちも60代後半の人も何人もいます。
長く継続しているとトレーニング仲間ができ、更に楽しくなります。
中高年から始めるとベンチプレスの伸びはこんな感じ!
体格や運動歴で最初に挙がる重量は変わります。
日本人の男性のベンチプレスの平均は40kgと言われていますが、私も最初はそれくらいでした。
私の場合は40歳ぐらいからベンチプレスを始めました。
重量の伸び:私の場合を紹介します。
期間 | RM換算値(kg) | セット重量(kg) | 回数 |
6ヶ月 | 59 | 47.5 | 10 |
10ヶ月 | 69 | 55 | 10 |
15ヶ月 | 81 | 67.5 | 8 |
27ヶ月 | 90 | 75 | 8 |
36ヶ月 | 99 | 82.5 | 8 |
という感じです。RM換算値は、セット重量と回数からRM換算をして1回のMAX重量を推定した値です。
実際に100kg挙げたのは、82.5kgを8回挙げてから数ヶ月後でした。
トレーニングの頻度は、最初の頃は週1回、その後週2回です。決して重量の伸びは早い方ではありませんが、この期間は、目標が次々と達成でき、とても楽しい期間です。
実は、私の場合は100kgを越えてからの伸びのスピードは極端にダウンしています。現在は、ほとんど伸びはありませんが、それでもその時々の目標をつくって楽しんでいます。
ホルモンもそこそこ出ているようです。
まとめ 中高年のベンチプレスで注意すること
ベンチプレスは中高年から楽しめる楽しい筋トレです。でも注意も必要です。
中高年のベンチプレスで注意するのは圧倒的に怪我・痛みと疲労です。
体のケアーや食事なども含め総合的に怪我や痛み、疲労のケアをしていきましょう!
◆トレーニングの時に注意すべきこと
・正しいフォーム: 怪我や痛み発生を防止
・怪我のケア: 万が一怪我や痛みが出たときはしっかりケア
・疲労の除去: むりは禁物です。怪我に繋がります!
・食事: タンパク質の多いものを意識して取りましょう!