ベンチプレス 中級者のMAX重量を体重の倍率で決めるのはナンセンス!?

多くの愛好者が気になるのは、ベンチプレスで何kg挙げると中級者かです! ネットでよく見かけるには、体重の1.2倍が、中級者という記事です。

これは残念ながら間違いです! 体重に対する比率による決め方は、圧倒的に軽量の人に有利だからです。

大会などで使用されているIPF GLポイントはベンチプレスの強さの比較ができます!

ベンチプレスの中級レベルは

今回決定したベンチプレスの体重別の中級レベルを表にしました。

体重 中級の重量 GLポイント
50 74 49.01
55 78 48.95
60 82 49.02
65 85 48.62
70 89 48.9
75 92 48.72
80 95 48.63
85 98 48.63
90 101 48.7
95 104 48.83
100 107 49.02
105 109 48.81
110 112 49.09
115 114 48.99
120 116 48.94

自分の体重と比べて、中級レベルが違和感がないか確認してみてください!

中級レベルの決め方

◆中級のレベルを決定手順

・75kgでレベル決め

・他体重のレベルをIPF GLポイントツールで設定

私の体重は、75kgです。ここ20年ぐらいは70~75kgで推移しています。そこでまず最初に75kgをベースに中級のレベルを考えることにしました。

75kgでのレベル決め

どこを調べても中級者の納得のいくイメージを書かれた記事はみつかりません。そこで、「おとたのBMT」なりのポイントを考えました。

◆決定するためのポイント

・ベンチプレス未経験の人が挙げられない重量が挙げられる

・普通のジムでベンチプレスを行っていると見られるレベル

・体重の倍率で決めたレベルを参考にする

・初心者の平均値を参考にする

これらを参考にしました。

私の体重75kgです。よく耳にする中級レベルは体重の1.2倍に換算すると90kgです。

また初心者の平均挙上重量は、48kgです。こちらを参照しました。

柔道などをやっていてもベンチプレスの経験がないと、なかなか90kgを挙げる人はいません。

またジムで筋トレをしている人でも60kgプレートをつけて、更にプレートをつけ始めると(私は)ついつい見てしまいます。80kgで5レップできれば、1レップならば90kgが挙がります。

これらのことと、全体のバランスも考え、体重75kgの中級レベルの挙上重量を92kgとしました。

他体重のレベルをIPF GLポイントツールで決定

体重75kgの人の中級者はベンチプレスで92kgが挙がる人です。

この強さと同じ強さを求めるために、IPFの大会などで使われているIPF GLポイントというツールを使用しました。

IPF GLポイントのツールはポイントが同じならば、強さは同等です!

IPF GLポイントとは

ベンチプレスやパワーリフティングの大会では、体重差を補正して、誰が一番強いかを評価するツールが使われています。

IPF主催の大会では、長期に渡りウィルクス・フォーミュラが使われていました。2020年からは、より精度を上げるために、IPF GL ポイントが使われるようになりました。

今回は体重別の同じ強さ求めるためにこのツールを使用しました!

ツールを貼り付けておきます。体重75kgで92kgを挙げるとGLポイントは48.72です。このツールを使って各体重でこのポイントになる挙上重量を探します。

その他の方法との比較

今回作成した中級レベル表と他の方法との比較をしてみました。

比較は、①IPF GLポイント(今回の方法)、②体重の1.2倍、③Strength levelの3種で比較してみます。Strength levelも多くのサイトで使用されている筋トレのレベルを設定しているサイトです。

体重 ①GLポイントから算出
(kg)
②体重×1.2
(kg)
③Strength level
(kg)
Strength level
体重の倍率
50 74 60 57 1.14
55 78 66 64 1.16
60 82 72 72 1.20
65 85 78 79 1.22
70 89 84 85 1.21
75 92 90 92 1.23
80 95 96 98 1.23
85 98 102 105 1.24
90 101 108 111 1.23
95 104 114 116 1.22
100 107 120 122 1.22
105 109 126 128 1.22
110 112 132 133 1.21
115 114 138 138 1.20
120 116 144 143 1.19

Strength levelも体重に対する倍率(最終列)を確認してみると体重の1.14倍~1.24倍で設定されていることが分かります。

体重をベースに考えると、ベンチプレスの強さを測るIPF GLポイントから考えるとかなり不公平な設定になっていることが分かります。

まとめ

IPF GLポイントは、世界のパワーリフティングやベンチプレスの大会を主催するIPFが正式に認めた唯一にツールです。かなり良い精度で体重の違う人の強さを計算してくれます。

このツールをベースにした今回の中級レベルは、かなりよい精度で出来上がっていると考えています。

体重をベースに考えられた基準と比較するとかなり重量に差があります。特に体重が軽い人や重い人は差が大きいので、今回紹介した基準を参考にするのがベターです。

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