ベンチプレスの新ルール ベンチプレスの愛好家はどう取り組めばよいの?!

2023年からベンチプレスのルールの変更が発表されています。大会に出てよい記録を目指している人にとっては、大きなできごとです。

一方で、ジムや自宅でベンチプレスを行っている愛好家は、この変更をどう考えればよいのでしょうか?

残念ながら、今回のルール改正は一般の愛好家にも少し影響を与えそうです。

ルール変更の内容

ベンチプレスのルール変更の概要

◆ルール変更の概要

 ・セットアップの際、ベンチ台に足を置いてはならない。

 ・両肘の下側が両肩中央と同じか、下げなければならない。

 ・極端な脚の開きはNG

現状は、2022年11月に行ったJPAが行った説明会でかなり詳細がクリアーになりましたが、3つめの極端な足の開きについてはまだ不明確な状態です。

新ルールの資料

2023年のベンチプレスの新ルールについて現在(2022年12月14日)、確認しておくべき有効な主な資料は以下の通りです。

①2023 年 1 月 1 日から有効なテクニカル ルールブック

②技委発第22-1号通達 IPFルール変更に伴うJPAルール見直し(案)

③2022年11月にJPAが行った説明会のライブ動画

 YouTube「<JPA公式>2023年ベンチプレス新ルール説明

実践的には、③のJPAが行った説明会ライブ動画が分かり易い内容です。

新ルールの詳細

ベンチ台に足を載せるのはNG

・試技前に足を載せた場合

時計が動きだしてから試技が始まる前に、足を載せると失格にはならないが、注意となり、一度ベンチ台から離れて再スタートになります。

この時時計は止まらないので、時間的にはギリギリになることが予想されます。

・試技後に足を載せた場合

試技後に足を載せると失格ないならないが、注意となる。

バーが下りた状態で両肘の位置

この判定が難しということ少しもめていましたが、説明動画でかなりクリアーになりました。

バーに対して肘が平行または下がっていればOKです。

児玉さんが実技を担当してくれています。

確実にOKの試技

ギリギリOK バーと腕が平行になっている状態

ギリギリNG

確実にNG

極端な脚の開きはNG

まだ検討段階ですが、IPFのサンプル画像を載せておきます。

アスリートの意見

 

お腹に下している間は入らない。まずはいれることを・・と厳しいコメント

かなり厳しいと・・パワーリフターのハリーさん

ほとんどの人がアウト!?とKE-TAさん。でも前向きです。

ベンチプレス愛好者の対応

ざっくりした対応

・大会に出る人

  ⇒ 新ルールを守る。

・大会に出ていない人は、

  ⇒ ルール変更を気にする必要ないが・・

    大会ルールを意識している人はルールに準じて行う。

ざっくりはこの感じでしょうか!

ルールに準じて行うの意味は・・

中級者から上級者は、ルールを理解しましょう。その上でルールに準じているとか、この部分は準じていないとか言えるようになるのがおすすめの状態です。

「止め無しで100kg挙げたよ」、と言っているのを聞いたことある人も多いと思います。

直訳は、「大会ではボトムで止める必要があるけど、止めたないで挙げたよ」です。心の中では、「試合ではNGだけど、100kgをあげることができた、すごいだろ」です。

このように自分の立ち位置を知っておくのが大切ではないでしょうか!

具体的な対応

個人的な見解ですが・・具体的には

・ベンチ台には足を載せない

・肘の下がり具合を意識する

この2つを対応すればOKです。

ベンチ台に足を載せない

愛好者もベンチ台に足を載せない方がよいです。暫くすると、ボトムまでバーを下していないなどと同等のイメージになるかもしれないからです。

肘の下がり

肘は肩と同じ高さまで下すことを意識した方がベターです。これによりフォームに対する意識が変わります。

実際には練習時は厳密に管理は不要(できない)です。

極端な足のひらき

このような極端なフォームの人は少ないと思います。愛好者で大会に出場予定がないのなら、継続しましょう! それがあなたの個性だからです。

 

愛好者が気にした方がよいこと

ベンチ台に足を載せない!

ベンチ台に足を載せてフォームを組む人は意外と多いのではないでしょうか、私もベンチ台に足を載せてフォームを組んでいました。

ベンチ台に足を載せると肩甲骨を立たせるフォームが組みやすくなります。これにより、パフォーマンスが上がったり、怪我の防止になります。

新ルールに伴い足をベンチ台にのせない、新フォームで今までと同じ重量でトレーニングを行っていました。現在は、肩を痛めて重い重量を扱えない状態になってしまいました。

当たり前ですが、フォームが変わると当然パフォーマンスが落ちます。重量を落としたくないことで、そのままの重量で行い怪我をしてしまったのです。

ルール変更にともなうフォーム変更を行う時は、期間を取って重量を下げてフォームを確立させましょう!

そのフォームで再度記録をつくっていくという意識が大切です。

肘の下がりを意識しましょう!

最初に現行のフォームでの肘の位置を確認しましょう! 頭側から三脚を立てて動画をとれば自分で判断ができます。

頭側から動画を取れば、OKかNGかは簡単に分かります。私の場合はOK

肘が肩の位置より同等もしくは落ち切ってない人の多くはブリッジが高く、お腹側にバーを下している人です。

対応策は、バーを下す位置を頭側にするか、ブリッジの高さを低くするかです。

でもこの両者は連動しているので、正解はブリッジを少し低くして、下す位置を少し頭側にして肘の位置を確認しながら位置をきめます。

この時もフォームを一度壊すので重量が挙がらなります。フォームをつくるときは、重量を下げて新しいフォームができたら、そのフォームで記録を少しずつのばしていく意識で取り組むのがおすすめです。

まとめ

私見ですが、今回のルール変更は、影響が大きくより、力で挙げるベンチプレスにシフトしています。

体の柔らかさや足を使うテクニックに長けていた人は不利になるます。

比較的真下に下して上半身の力で挙げる人に有利に働くと考えられます。

私は、体が硬くブリッジが低いので影響は小さいようです。

でも全体の記録が低調になるとしたら少し残念です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です