パワーリフティングやベンチプレスで、体重が違う選手の強さを比較をするためツールがあります。
1990年代から2017年までは、ウィルクススコア・フォーミュラが使われていました。
精度改善のため、現在では今回紹介するIPF GLポイントが、2020 年 5月 1日からの IPF 認可イベントなどで使われています。
パワーリフティングとベンチプレスの異なる体重の人の強さの比較ツール
計算ツールの使い方
データの入力と条件の設定
データを入力して、条件を設定すれば、自動的にGLポイントが計算されます。
◆必要なデータ:必要なデータは、体重と挙上重量です。パワーリフティングの場合は3種目の合計重量です。ベンチプレスの場合は、ベンチプレス1種目の重量です。
◆条件の設定:条件は、性別、種目(3種目・ベンチプレスのみ)、ギア(有り・無し)です。
使用するシチュエーションは
このツールは、階級が異なる選手のパフォーマンスを比較することを目的に作られました。大会などで、階級をまたがって最優秀選手などを選ぶときなどに、このポイントが使われたりします。
日常的にも、トレーニング仲間で体重の異なる人でどちらが強いかの比較ができます。
例えば
ベンチプレスで、体重75kgで125kgを挙げる人と体重105kgで145kgを挙げる人はどちらが強いか知りたくなったりします。
このツールで計算されたGLポイントは
75kgの人: 66.19ポイント
105kgの人: 64.93ポイント
です。75kgの人の方が強い!!ということになります。
計算方法
計算方法は、IPF(International Powerlifting Federation)のサイトに掲載されています。
以前のウィルクススコア・フォーミュラーと同様に体重ごとに係数が設定され
スコア = 係数 × 挙上重量
で計算されます。
IPF GLポイントは係数が8種、ウィルクススコア・フォーミュラは2種
より精度よい係数をつくるため、IPF GLポイントは、種目やギアなどの条件で係数を変えています。
性別、種目(3種目/ベンチプレスのみ)、ギア(あり、なし)で8種の係数があります。
それに対し以前使用されていたウィルクススコア・フォーミュラは、性別のみで係数を分けています。
まとめ
パワーリフティングやベンチプレスに取組んでいる人は、自分のパフォーマンスが体重の違う人と比べてどの程度?
と思うのは普通のことです。このツールを使って気軽に調べてみましょう!
2018年から数年に渡り、ウィルクススコア・フォーミュラの精度を上げようとして幾つかの計算方法が作成されました。
有名なものには
- IPFポイント: 2018年IPFでつくられたが精度が悪くつかわれていない
- Wilks 2.0: ウィルクススコア・フォーミュラの改良版
- DOTS Method: ドイツのTim Konertz氏によって提唱された新しい指標
計算方法の歴史や種類について、更に詳しくはこちら
がありますが、現時点ではパワーリフティングやベンチプレスの競技を国際的にまとめているIPFが正としている指標は、IPF GLポイントです。
[…] IPF GLポイントの計算ツールと計算方法はこちら […]