2022年4月に発行のベンチプレスの元世界チャンピオンの齊藤敬太さんの本「ベンチプレスで100kg挙げる!」には半年~1年で挙げられると書かれています。
私は、何と5年もかかっています!!
何で!・・Web上の100kg挙げた投稿を確認すると・・少しだけ理由が分かりました。
でも本当に半年~1年で挙がるのでしょうか??
この本の中に「個人差はありますが、6ヶ月から12ヶ月ほどで100kgは挙げられるようになる」との記載があります。これが私がショックを受けたところです。
デスクワークで当時ほとんど運動をしていなかった40歳代のサラリーマンではあったものの、掛かった期間は5年でした!!
本には更に4ヶ月目でケツアゲベンチプレスで100kgとの記事もあります。当時あまりケツのアガリを気にしていなかったのですが、恐らく上がっています。
4ヶ月が、5年??!!です。 話半分でも・・凄い・・です。
Webデータを拾ってみた!!??
そこでWeb上でベンチプレス100kgを達成した人の記事を調べてみました。
検索ワードは、「ベンチプレス」、「100kg」、「期間」です。ブログ記事の中で欲しいデータが載っている記事を検索順に拾っていきました。
年齢 | 期間 | 最初の体重 | 達成後体重 | 体重増加 | 最初の重量 |
40代 | 5年 | 64 | 69 | 5 | 40 |
30代 | 3年半 | 56 | 72 | 16 | 30 |
20代 | 1年7ヶ月 | 71 | 77 | 6 | 55 |
20代? | 2年 | 58 | 63 | 5 | 48 |
20代 | 5年 | 55 | 65 | 10 | 35 |
20代 | 3年 | 62 | 73 | 11 | 40 |
40代 | 4年 | 60 | 75 | 15 | 35 |
30代? | 2年 | 58 | 65 | 7 | 40 |
20代 | 2年3ヵ月 | 54 | 69 | 15 | 40 |
20代 | 6ヶ月 | 68 | 78 | 10 | 65 |
平均 | 2年10ヶ月 | 60.6 | 70.6 | 10.0 | 42.8 |
一番上の行は、私のデータです。それ以降がWeb上のデータです。
データからわかること
このデータから色々なことが分かります。
・達成期間:平均では2年9ヶ月です! これはほぼ想像していた通りです。最短の人で6ヶ月です。最長は私ともう一人の方で5年です。一体この違いって何んでしょうか?
・年齢:データとしては、年齢は20代から40代ですが、ベンチプレス100kg達成の投稿としては、10代、50代の人もいました。
・体重:これはとても興味深い結果です。始めたときの平均体重は、60.6kgです。達成したときの平均体重は70.6kgです。体重が平均で10kg増えているのです。
体が変わっているのが体重からも分かります。体重の増加は、最大で15kg、最低でも5kg増えています。幾つかの記事では体の変化を写真で投稿しています。体がカッコよく変わっています。
また、ベンチプレスを挙げる方法の一つに体重を増やすというのを挙げている記事もあります。正しいですね。
・最初の挙上重量:これも興味深いです。平均では42.8kgです。男性のベンチプレスをやっていない人の挙上重量の平均は40kgといわれているのでほぼその重量です。
短期間で達成する人は最初の挙上重量も高いのが特徴です。
達成期間が短い人の特徴は
◆短期間で達成する人の特徴
・年齢が若い 20・30代
・既に体が作られている人
体重がある 65kg以上
運動を経験している
・最初の挙上重量が高い人 55kg以上
・年齢が若い:一番短い人が半年です。次の人が1年7ヶ月でどちらも20代の人です。40代の2人は、5年と4年なので40代になると達成までに時間がかかるようです。
・最初の挙上重量が高い:最初の挙げられた重量が高い人ほど短期間で100kgを達成しています。
半年で達成している人は、何と最初に65kgを挙げています。著者の元世界チャンピオンの齊藤さんでも60kgだったのでこれはかなり良い記録です。
2番目に短い人も55kgを挙げています。最初に40kgしか挙げられなかった人とは25kgの差があり、この時点で既に大きなハンディが出ています。
・開始時に体重がある:最短の人が68kgで開始時の体重は2番目、2番目に短い人が71kgで体重は1番目です。これは、単に体重が重たいということだけでなく、体がある程度できている感じです。
体重が重たい人の方が有利なのも事実です。IPFのGL ポイントは体重ごとに同じ強さが比較できるツールです。体重70kgの人が100kg挙げるのと同じ強さの挙上重量が分かります。
これが分かる表を添付しました。同じIPF GLポイントの値の挙上重量が同じ強さになります。
体重70kgの人が100kg挙げたのと、体重60kgの人が92kgを挙げたのは同じ強さになります。体重を増やすのは100kg挙げるための重要な方法の一つです。
体重(kg) | 挙上重量(kg) | IPF GLポイント |
50 | 83 | 54.97 |
55 | 88 | 55.23 |
60 | 92 | 55.00 |
65 | 96 | 54.91 |
70 | 100 | 54.94 |
75 | 104 | 55.07 |
80 | 107 | 54.77 |
85 | 111 | 55.08 |
90 | 114 | 54.97 |
IPF GLポイントについてはこちら「IPF GL ポイント計算ツール パワーリフティング・ベンチプレス体重の異なる人の比較」
『ベンチプレスで100kgあげる!』で本当には半年から1年であがるの!?
今回、この記事を書くためにWeb上のデータを見るまでは、半年から1年で100kg挙がるなんて、眉つばだと思っていました。
その理由の一つに100kを挙げるだけでなく、パワーフォームであげるというのです。ケツアゲでは4ヶ月目に100kgを挙げることになっています。
Webで調べた記事では、挙げ方はほとんど触れられていないので、ケツアゲかパワーフォームかは分かりません。
でも現在は、ある条件を満たせば、半年はともかく1年あれば意外といけるのではないかなと考えています。
この本の中で短期間で100kg挙げる条件ややるべきことを抜いてみました。
◆短期間で挙げる前提条件
・60kg以上の体重があること
・上半身の筋肉を使うスポーツをしていた人
・上半身の筋肉を使う仕事の人
・練習量を十分に取れる人
・柔軟性がある人
◆やるべきこと(テクニカルの具体的な部分は除く)
・ロードマップをつくる 時期ごとに目標や取り組みの設定
・練習頻度はなるべく多く 週3~5日を推奨
・YouTube動画の確認
・『ベンチプレスで100kgあげる!』をしっかり読む
これらの条件とやるべきことをクリアーできれば、
半年から1年でベンチプレス100kg挙げることができる(かも)!
です!
齊藤敬太(KE-TA)さんは、この本にリンクした動画以外にも多くのベンチプレスの動画をYouTubeに投稿しています。
齊藤敬太(KE-TA)さんは、分かり易い解説でユーモアのある話しもしてくれます。
まとめ 100kgを短期間で挙げるのにやるべきこと
◆100kgを短期間であげるためには必要な条件
・体ができていること(体重、筋量)
⇒ 最初に60kg以上挙げられること
・若さ(やる気)があること
・柔軟性があること
年齢はもどすことができないので若さをやる気で置き換えました。年齢は回復力や怪我に影響があるのでそこにも注意しましょう!
これらを先にクリアーしている必要があります。
ここに半年かけても、その後は1年以内に挙げることができるのではないでしょうか
私が5年かかった理由は
・年齢が40代であった
・体ができていない デスクワークのサラリーマン
・柔軟性がない
・練習量が足りない 最初は週1回、その後週2回
・フォームやテクニックがめちゃくちゃ
・動画を見ていなかった(見れなかった)、上級者のアドバイスがほとんどない
◆トレーニングを開始してからやること
・ロードマップ(目標・やること)をつくる
・練習量をしっかりとる。
・筋力アップ(筋肥大、神経系)とテクニックを改善する
・上級者の指導やYouTubeを参考にする
・自分の動画でフォームをチェックする
などが挙げられます。